染めた和紙でうちわを作ろう!

こんにちは。 ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。 先日、久しぶりに和紙を染めるワークショップを開催しました。 せっかくキレイに染まった和紙を何か作りたいと思い、今の時期にピッタリなうちわを作ることにしました。 作り方は簡単で、型紙の通りに切って骨組みに合わせるだけです。 単純な作り方でもいろいろ工夫するとオリジナルの和紙うちわが作れます。 お子さんならば、夏休みの自由研究にもピッタリなのでは。 今回、作り方をご紹介しながら、ちょっとしたポイントなどもお伝えしようと思います。
使用する和紙
先日のワークショップにて染めた和紙2枚を用意します。 ワークショップの詳細はこちら。
道具類
使用する道具類は、糊(ボンドでも障子のりでもOK)、刷毛、はさみ、鉛筆、カッティングシートまたは糊が塗る用シート、ぞうきんなど。 写真にはありませんが、うちわ用の骨組みが必要です。できれば竹製の方がおしゃれですよ。
カットして貼り合わせ
型紙に合わせて和紙をカットします。 表面になる方をもう少しおしゃれにしたかったので、地文様と同じ麻の葉文様の型染めをすることにしました。 色も下地と同様な色合いにすると落ち着いたデザインになりますよ。 次に骨組みに貼り合わせていきます。 糊はボンド(速乾性ではないもの)や乾くまで時間がかかりますが障子のりでも大丈夫です。 刷毛などで均一に糊を塗るのがポイントです。 竹の骨組みに貼り合わせる際は、こすらずに手の甲で押しながら貼り合わせることが大事です。 こすってしまうと繊維が毛羽立ってしまい、見栄えが悪くなります。 また、骨組みを縛っている糸目の下から貼り合わせる方が見栄えが良く、うちわも丈夫になります。 骨組みの間の部分もしっかり和紙が貼り合わせるように押しながら貼ってください。 貼り終わったら、余計な骨組みをはさみでカットします。 骨組みは簡単に切れますが、けっこう飛び散るので気を付けてください。
端紙、耳紙
このままでは、骨組みが見えたままで見栄えも悪いし、手に棘が刺さる可能性もあるので、和紙で回りを貼って隠します。 今回は、目立たないように無地の和紙を細く(7mm)に長く切って繋ぎ合わせながらボンドで貼っていきます。 次に左右の骨組みを縛っている糸の端と和紙を両方押さえるための耳紙をはります。 骨組みがプラスティック製ならば耳紙は不要です。 こちらも目立たないように表面の和紙の端っこを切って貼り合わせます。
完成
うちわの制作時間は約30分で完成します。 こちらが表面です。 和紙が少し薄かったので、裏面の色合いが反映されていて淡いグラデーションが素敵ですね。 裏面は染めた青色がキレイですね。 端紙がちょっと歪んでしまったのはご愛敬ということで(;^_^A。
最後に
今回は、キレイな染紙を中心にしたうちわを作りました。 型染めも地文様を活かしましたが、目にひくデザインを型染めしたり、ちょっと立体的に布や別の紙を貼り合わせるのもありです。 また、端紙も表面と反対色で太目のサイズを貼り合わせれば、ちがう印象を持ってくることができますよ。 デザインや形は自由です。 あなたのオリジナルデザインのうちわを作って頂ければと思います。 小人数での和紙染めワークショップは開催中です。 自分で染めた和紙でうちわ作り、もしくはうちわだけ作りたいという方も相談可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 おうち時間が多い今年の夏は、オリジナル和紙うちわで涼しんでみてはいかがでしょうか。