紙は、紀元前2世紀頃に中国で生まれた。 中国から朝鮮半島を渡り、日本には推古天皇の時代(西暦610年)、高句麗の僧「曇徴(どんちょう)」によって技術等が伝わった。 主に戸籍を記載する為や、お経の書き写しに使われる。 (大変な貴重品だった為、リサイクルしながら使用) 最古の和紙は、西暦702年の戸籍を記載したものが奈良県にある正倉院に残っている。
※楮(こうぞ)→和紙は木の皮から作られる クワ科の落葉低木。繊維が長く、太く、強いのが特徴。 (他に主な和紙の原料として雁皮や三椏などから作られる) 刈取り時期は12月~1月頃で、長さを揃えて蒸しあげる。 蒸しあがったら、芯の部分と木の皮を分けてから和紙にしていく。 和紙は楮の皮の、しかも鬼皮と甘皮を剥いだ「白皮」のみで漉かれるため1本の木からわずかしか生産できない(原木重量に対しわずか約5%)
※黄蜀葵(トロロアオイ) アオイ科の植物で、オクラに似た花を咲くことから花オクラとも呼ばれる。 主に根を叩いてネバネバした溶液を使用する。(この液を「ネリ」と呼ぶ) ネリは、水中で楮(こうぞ)の繊維を均一に分解させる大切な役割。 (水だけだと繊維は下に沈んでしまう) 根全体からネバネバ成分が抽出できるのではなく、皮の部分しか発生しない。 (根の中心には固い芯があり、そこからは成分はでない)
和紙に糊をつけてこよった紐状に絹糸や色紙を巻いたものです。
水引の起源は、約680年前の室町時代と言われています。
宮廷への献上品には紅白の麻紐で結ぶことが習慣化していて、次第に紙の水引に変化していきました。
約100年前の明治時代では、書類を束ねる紐や髷(まげ)を結うのに重宝されていました。
現在では、祝儀袋として使われることがメインに変化してきました。
なぜ、日本の冠婚葬祭などに水引が使われているのか?
邪気が入らないように結界の意味があると言われています。
水引結びの種類には大きく2種類。
一度結んだらほどくことが難しいことから「絆や縁の強さ」を表しています。
渦潮の形状に似てると言われている「あわじ結び」が基本となる結びです。
梅結びや松結び等あわじ結びから発展した結びが多数あります。
他に蝶結びとも言われています。
簡単にほどくことが可能な結び方です。
何度も結べることから幸せが何度でも訪れるという意味で、出産や栄転祝いなどに使われることが多いです。
本数にも重要視して、3本5本7本で結ぶのが良いと言われています。
割れない奇数の本数を使用することで「絆を割らずに深めることができる」と縁起が良いのです。
東京和紙代表である篠田のご先祖さまは、水引問屋を長野県飯田市にて営んでおりました。
しかし、祖父の急死でお店を閉めてしまいました。(約90年前)
少しでも先祖が営んでいた水引を多くの方に知って頂きたく、当商品の商品には長野県飯田の水引を使用しております。
また、東日本大震災で被災した宮城県石巻市のママさん達が内職で水引を結ってくださっています。
復興支援という目的だけでなく、東京と地方との絆を深めて和紙を広めていきたいと考えております。