食す和紙プロジェクト2021スタート

こんにちは。 ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。 当方では、書いたり身に着けたり使用する和紙だけではありません。 和紙を食す活動も発足時から動いております。 和紙を食すと聞くと驚かれる人も多いと思います。 この活動にはいろいろな思いを込めて続けています。 どのようなものなのかなどをご紹介します。
食す和紙とは?
和紙にするには楮(こうぞ)の皮しか使用しません。 廃棄してしまう部分(花や実や葉)を再利用して食べるという視点から提案をしています。 まずは、こまかく手でちぎっていきます楮(こうぞ)の葉のお茶やスイーツレシピを開発し紹介したり、和紙を漉くのに必要となるトロロアオイの花や新芽で作った料理と他の食材とのコラボイベントを企画し開催してます。 トロロアオイは別名「花オクラ」と呼ばれていて、一部の地域では野菜としても販売されています。 和紙を作って使用するだけでなく他の視点からも楽しんで頂けるプログラムを企画しております。 今回は和紙の原料でもある楮(こうぞ)をご紹介します。
楮(こうぞ)
それぞれで成長具合は違いますが、今時期がちょうど新芽が芽吹いてきています。 この木は成長が早くすでにこんなに成長しています。 それぞれが太い幹に成長するために間引きしていきます。 詳細はこちら 間引いたものがこちらです。 一定量まとまった分が集まりました。 これは廃棄せずに料理していきます。 昔から楮(こうぞ)は多くの効能がありと言われて重宝されていました。 木皮は紙が漉かれ、葉は煎じて茶として飲用、若葉は菜として食用となり、古株を湿地におけば食用茸が発生する。また、木皮から着物を作れば軽くて暖かと書に明記されています。 若葉は葉がやわらかくおいしいですよ うちでは毎年恒例のあるものを作ります。 これがまた万能なのです。 洗った葉っぱをみじん切りにします。 一緒に使うのは右のクルミ類です オリーブオイルと調味料とともにミキサーにかけます。 かなり攪拌するのがポイント。オイルも多めの方がおいしいですよ。 楮(こうぞ)で作ったジェノベーゼソースが完成しました。
お料理紹介
ソースはとても若葉のさわやかな香りがします フライ料理にかけるともたれずにおいしくいただけます 今回はとんかつにたっぷりかけてみました。 中農ソースなどでなくてもごはんがすすみます。 毎回ソースを作ったときに試すのはトーストです。 楮(こうぞ)ソースは、チーズとも相性がよいので、粉チーズもかけてトーストします。 焼いても香りはそのまま活きているので、サクサクいただけます。 洋食だけでなく、和食にもあうのがこのソースのいいところです。 今回は、豚しゃぶとうどんに絡めてみました。 茹でた豚にからめるだけで十分においしいです。 うどんには、ソースとつゆを混ぜてかけるだけ。 簡単にいろんな料理で楽しむことができますよ。
動画でも紹介しています
動画でも紹介しています。 今後もどんどんレパートリーを紹介していきます。 コロナ過前は食す和紙のワークショップも開催していました。 今後再開できるようになったらぜひご参加してくださいませ。