蛇腹折りを何と言えばよいか、勧めるとはなんと言えばよいか、などなど
翻訳サイトで発音などを何度も調べて頭の中でプログラムを構成していきました。
お相手は、東京和紙のInstaglamのこの写真を見て問い合わせをしてきました。
なのでせっかくならばこの写真に載っている染め方の技法を伝えたいとワークショップ内容を組み立てました。
染め和紙ワークショップは久しぶりなのでどんな染め方をすればよいか復習もして当日に臨むのです。
今回は、基本となる染め方や折り方を4つ教えて、最後は自由に染めて頂くことにしました。
和紙も厚いもの薄いものや、チリ入り(あま皮や鬼皮いり)の和紙とサイズが違うのも含めて準備しました。
最初は、一番基本となる四角く折っての染め方です。
今回の染める染料は布絵の具を使いました。
他にも様々な染料で染める方法がありますが、簡単に手に入り片付けなどが手間がかかりません。
しかも雨に濡れても色が抜けないので個人的に勧めています。
ワークショップでの色は全て彼女が選んだ色で染めています。
四角の次は三角に折って染めていきます。
角度が色々あるので、ワークショップでは三角定規を使って折っていきました。
彼女はとても熱心で、一つ一つの工程を写真や動画におさめていました。
三角の次は、木の棒を使っての染め方です。
今回は割りばしを使って染めていきます。
折った和紙を2本の割りばしに挟んで輪ゴムできつく縛って染めます。
日本語で「板締め染め」と言います。
英語でどう言えばよいか分からなかったので日本語で教えました(^^;)
とっても満足の出来栄えです。
次は、和紙をねじって所々を輪ゴムでしばって染めます。
布絵具がなかなか染みていない部分があってちょっと難しかったかもしれません。
そして、最後は今まで教えた染め方の中で好きな様に染めて頂くことにしました。
布絵の具も好きな様に色を混ぜて作っても良しとしました。
彼女は、三角に和紙を折って真ん中を割りばしで挟んで染めていました。
私も含めて2人で染めた和紙がこちらです。
どれも色鮮やかですね。
本来は5枚のみだったのですが、1枚失敗してしまったのがあるのでおまけにもう1枚染めて頂きました。
これで少し乾かします。
その間にお茶とスイーツで休憩をとることにしました。
彼女のお仕事はなんとファッションデザイナーということでした。
紙漉きは趣味とのことでしたが、とても本格的にやっている雰囲気でした。
また、年齢は20代で日本に来て熱心にチャレンジするのは素晴らしいと感じました。
展示していた東京和紙の商品にも興味を持って頂き、これはどうやって染めているかなど聞いてくれて汗をかきながら身振り手振りで説明しました。
さて、最後はアイロンかけです。
和紙を乾かすのと色を定着させるという2つの意味があります。
とっても丁寧に自分の作品にアイロンをかけていきました。
ついに完成したので、記念写真!
どれも気に入っている様子でしたが、中でも一番上にある染め和紙がお気に入りでした。
私が染めた写真の和紙も大変気に入られていたのでプレゼントしました。
最後にアンケートにも協力してくれました。
今回はマンツーマンでのワークショップでした。
それが彼女にとってはとても感激してくれてまた参加したいと言ってくれました。
他にも色々作ってみたいと言ってくれたので、どれでも対応できる様に準備していきたいです。
もっともっと私も英語が理解できて説明できる様にしなくては。