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今回、ソラチエースがチップになった状態で和紙作りがスタートしました。
初めて携わる素材のため、まずはサンプルを作ってご判断いただきました。
A5サイズで和紙を漉き、色合いや厚みなどをチェック頂きます。
他の素材でもオーダーを頂いた際は、小さなサイズでサンプルを作って確認いただくことを先方さまにはご了承いただいています。
チェックを頂き、もっと厚みがあっていろんな色合いのものが欲しい、できれば香りを残して『遊び』がある和紙を作ってほしいとのことでした。
この遊び部分がちょっと難儀でした。
どのように使われるか用途は知っていたので、それに対応できて、自己満足にならないようにするにはどうすればよいかを漉いては戻してを繰り返しました。
ソラチエースを溶かした中に原料を入れて染めたものや漉く際に砕いたソラチエースをふりかけてみたりなどなど考えられる手法で作ってみました。
原料もいくつかの方法で下準備したものを使用しました。
香りも活かすようにしていたら、制作終わってもしばらく工房内に残っていました…。
色止めに薬品などを一切使用していないため、退色のスピードも速いです。
無地の和紙を干す場合は、紫外線に当てて自然漂白しますが、今回は室内干しで風通りのよくしました。
ちょうど雨が降っている日が多かったので、助かった部分もありますが、湿気が多くてなかなか乾燥には時間がかかりました。
ちょうと制作時期が8月の中旬で湿気が強かったので、あまり和紙作りには向かない時期ともいえます。
なんとかいろんな種類を完成されることができました。
想定した通りではなく、偶然に出来上がったという方が正しいです。(;^_^A
制作動画もアップしているのでそちらもご覧いただけると嬉しいです。
屏風に和紙を切って貼り合わせていました。
これは、ソラチエースをデザインしているみたいですね。
他にもブロッグ状に貼り合わせていました。
全国の皆様に和紙を観て頂き、そして知って頂けたことはとても感無量でした。
「この和紙が欲しい」というコメントも頂けて、携わることができてやりがいを感じました。
イベントはオンラインだったので、ぜひ実物を観たいですね。
今度は、全面にソラチエース入りの和紙に書いて頂きたいものです。