2024/1/12 韓国人留学生向け文香ワークショップ

こんにちは。 ショップ「和紙ラボTOKYO」を運営する東京和紙の篠田です。 1カ月経過してしまいましたが、2024年もどうぞよろしくお願いします。 今年は、「ワークショップ」に力を入れていこうとプランを進めています。 新年に入って第一号のワークショップは、韓国人留学生向けのワークショップでした。 去年も開催したのですが、今年は倍の人数が集まってくれました。
 
~神田外語キャリアカレッジの留学生~
昨年に引き続き、神田外語キャリアカレッジの韓国人留学生がワークショップに参加。 昨年の様子はこちらをご覧ください。 約2年ぶりの海外留学生向け和紙作りワークショップ開催 今回は、32名の生徒さんと先生が参加希望ということで、ショップ近くの会館を2部屋に分けて開催しました。 2階準備中 2階の会議室。 3階和室ワークショップ中 3階の和室で対応しました。 今回は、手すき和紙で文香を作るワークショップです。 文香(ふみこう)とは、匂い袋で手紙や着物などの中に入れて相手に香りも贈るものとして誕生したものです。 古くは、平安時代に殿方が姫君にラブレターを贈る際に一緒に贈られたそうです。 まずは、手すき和紙に型を使って型染(ステンシル)していきます。 手すき和紙には、あらかじめぼかし染めをしたものを用意。 これだけで作るのも素敵ですよ。 手すき和紙に型染中 好きな形の型紙と好きな色を選んでスポンジを使って型染します。 どの生徒さんも真剣に作っていますね。 次に、和紙の中にいれるお香をすりつぶしていきます。 当ワークショップでは、お線香を使用。 お線香は、ご近所の仏壇あとうさまから提供して頂いたものです。 線香すりつぶし   韓国にはお線香はないそうなので、日本での用途やお線香を使用する意味も併せて紹介しました。 染めた和紙の中にお線香を入れて接着して完成。 完成した文香2階 みんな、それぞれにおしゃれな文香ができました。 3階の和室 ワークショップはまだまだ続きます
手すき和紙制作実演
文香ワークショップの次は、全員あつまって実際にどうやって手すき和紙が作られるかを実演して紹介しました。 手すき和紙実演1 私がただ説明するのではなく、希望する生徒たちにも一緒に体験して頂きました。 まずは、手すき和紙の原料でもある楮(こうぞ)の表皮とりから説明。 楮の木皮は、3層あって一番内側にある白い皮が和紙には必要なのです。 そこで、生徒たちに誰が一番早く表皮が剥けるかゲームをしました。 楮表皮とりゲーム 植物ゆえ、状態がマチマチなので技術の差はありません。 実際に1位になった皮はあっという間に剥けましたが、2位以降の学生のはかなり苦労して剥いていました。 優勝した学生には、非売品の看板猫の和紙ピンバッチをプレゼント。 次に原料を叩く打解(だかい)を体験。 今度は女の子も参加してくれました。 打解作業 叩くことで、繊維が解れて和紙が作れる状態になります。 次に、実際に和紙を漉いてもらいました。 流しこみ漉き 小さなスペースでも漉ける「流し込み漉き」を体験して、雰囲気を体感頂きました。 見学している学生たちも、体験している学生たちを興味深く見ていました。
~最後は恒例の看板猫紹介~
看板猫紹介 前回も好評だった看板猫の紹介を今回も実施。 全員だと猫も怖がってしまうので2ブロックに分けてショップまで来てもらいました。 前回もそうでしたが、一番学生たちはテンションが高かったです。(^^;) 韓国には、猫が沢山いるけど三毛猫は見かけないそうなので、みんな看板猫かみちゃんにメロメロで写真をバンバン撮っていました。 看板猫におやつ 一番早く来た学生には特別にかみちゃんにおやつをあげてもらいました。 看板猫もみんなからおやつが貰えて上機嫌。 人数の多さにちょっとびっくりしていまいたが、大人しくみんなに可愛い顔を見せてくれました。 看板猫だけでなく、招き猫についても紹介。 当ショップの看板猫はまさに招き猫なので、リアリティーを感じてもらえたかも。 以上で、約2時間半のワークショップは終了となりました。 今回は、始まる前にちょっとしたハプニングもありましたがお天気も晴れて無事に開催できたことに安堵。
少しでも日本や東京のことだけでなく、和紙にも関心をもって今後も活用してくれることを願っています。
文香を作ってみたいという方は、ワークショップを開催しております。 詳細はこちらをご覧ください。
和紙ラボTOKYOは、団体のお客様も相談可能です。   ご検討頂いている方は、是非お問い合わせ願います。   #workshop #sachet #washi #washilabotokyo #traditional #taito #okachimachi #asakusa #japanesepaper